PWブランドサイト 分析改善提案レポート

Looker / BigQuery / GA4 定量分析 + Clarityヒートマップ取得前提の改善提案

作成日2026-06-25
対象Premium Water ブランドサイト
今回期間2026-05-27 〜 2026-06-23
比較期間2026-04-29 〜 2026-05-26

0. エグゼクティブサマリー

Organic Searchでは、セッションとフォーム到達は増加している一方、CVは減少している。現時点の主課題は「フォーム前の導線不足」だけではなく、フォーム到達後にCVへ完了する効率の低下と見るべき。

Organic Search セッション
208,178
前期間 197,021。+5.7%
フォーム到達率
1.72%
前期間 1.51%。+0.21pt
CV率
0.089%
前期間 0.125%。-0.036pt
暫定結論: サーバー詳細ページ接触後のform到達は維持または改善しているが、重点3機種すべてでform到達後CV率が低下している。サーバー詳細ページでは「申し込み前の期待値調整・料金/条件の不安解消」、フォームでは「選択内容・費用・契約条件の再確認」を重点的に見る。

注: 本レポートの定量値は BigQuery `analytics_output_pw` のv2日次テーブルを使用。CVはGA4の購入イベント発生セッションベース。Clarityヒートマップは別セッションで取得予定のため、該当欄は取得設計と仮説整理まで記載。

1. 全体KPI

Organic Search全体で、母数・フォーム到達・CV完了のどこに変化が出ているかを確認する。まず全体の方向性を押さえ、後続のページ別・サーバー別分析で原因を分解する。

指標 今回 比較 差分 見立て
セッション 208,178 197,021 +11,157 増加 Organic Searchの母数は増えている。
フォーム到達セッション 3,575 2,979 +596 改善 フォーム前導線は全体では改善。
フォーム到達率 1.72% 1.51% +0.21pt フォーム誘導の量・率は悪化していない。
CVセッション 185 246 -61 悪化 セッション増に対して最終成果が減少。
CV / form到達 5.17% 8.26% -3.09pt 要深掘り フォーム到達後の完了効率低下が主要論点。

2. 起点ページ別ファネル

最初に接触したページ種別ごとに、フォーム到達とCV完了への進み方を比較する。どの入口が成果低下に寄与しているか、母数と率の両方で優先度を判断する。

起点 今回セッション 今回form到達 今回form率 今回CV 今回CV率 示唆
top 39,709 1,259 3.17% +3.5% 105 0.264% -6.3% TOP起点はform率微増、CV率微減。大きな導線崩れではない。
product(商品詳細) 11,088 180 1.62% -30.3% 15 0.135% -43.6% 要確認 商品詳細ページ群の起点はform率・CV率とも低下。
waterserver 3,794 86 2.27% -4.1% 3 0.079% -31.4% サーバー一覧系はform率ほぼ横ばいだが、CV効率は弱い。
price 2,636 42 1.59% +8.8% 3 0.114% -6.8% 料金起点はform率微増。フォーム後の完了効率を合わせて確認。
productは商品詳細ページ群。商品詳細起点の低下とフォーム開始後のCV率低下が同時に出ているため、サーバー詳細ページで申込意欲を高めきれていない可能性と、フォーム内で条件不一致・不安・選択負荷が発生している可能性を並行して扱う。

3. サーバー詳細ページ深掘り

商品詳細ページ群の中でも、各サーバー詳細に接触したセッションがフォーム到達・CVまで進んだかを見る。サーバー別に「フォームへ送れているか」と「フォーム後に完了しているか」を切り分ける。

対象サーバーは AURA / famfit2 / slim_server4 / amadana / amadana_standard / slim_server。

サーバー 今回セッション 今回form到達 今回form率 今回CV 今回CV率 今回CV/form 示唆
famfit2 6,568 340 5.18% +18.4% 29 0.442% -35.5% 8.53% -45.5% form誘導は改善。ただし完了効率が大きく低下。申込前後の条件確認が必要。
AURA 6,232 419 6.72% +0.4% 48 0.770% -7.8% 11.46% -8.1% form誘導は高水準で維持。CV率の微減要因をClarityとフォームで確認。
slim_server4 5,883 194 3.30% +6.0% 14 0.238% -17.7% 7.22% -22.3% form率は改善、CV効率は低下。料金・機能差・契約条件の明示を確認。
amadana_standard 3,509 172 4.90% -32.6% 10 0.285% -26.1% 5.81% +9.6% form低下 詳細ページからフォームへの導線を優先確認。
amadana 1,209 63 5.21% -26.2% 7 0.579% -9.8% 11.11% +22.2% 母数は小さめ。form率低下のためCTA到達・クリックをClarityで確認。
重点3機種は、form到達自体は維持または改善している。改善提案は「詳細ページからフォームへ押し込む」だけでなく、「フォームに進む前に不安を解消し、フォーム内で迷わない状態を作る」方向に寄せる。

4. TOP・サーバー一覧から重点サーバーへの接続

TOPやサーバー一覧が、重点サーバー詳細・フォーム・CVへ接続できているかを確認する。上流導線の問題なのか、詳細ページ以降の問題なのかを切り分けるための分析。

接触ページ 今回接触 重点サーバー到達率 form到達率 CV率 示唆
TOP 46,134 15.14% +0.9% 3.26% +3.8% 0.256% -8.1% TOPから重点サーバー到達・form率は微増。TOP単体の大崩れではない。
サーバー一覧 12,109 51.47% +1.0% 4.18% -2.0% 0.372% +7.6% 一覧から重点サーバーへの接続は強い。比較後の申込理由を補強したい。
famfit2詳細 6,568 - 5.18% +18.4% 0.442% -35.5% フォーム前導線は改善、フォーム後完了効率が課題。
AURA詳細 6,232 - 6.72% +0.4% 0.770% -7.8% 詳細ページの誘導力は高い。CVに寄与する領域をClarityで特定する。
slim_server4詳細 5,883 - 3.30% +6.0% 0.238% -17.7% 重点3機種内では低め。比較・料金・申込CTAの見せ方を優先確認。

5. デバイス・意欲シグナル

デバイス別の成果差と、CVに近い検討行動の組み合わせを確認する。どの閲覧行動を増やすべきか、またSP/PCで同じ課題が出ているかを判断する。

デバイス別

主要デバイスごとにフォーム到達率とCV率を確認する。特定デバイスだけの問題か、サイト全体で共通している問題かを見る。

デバイス 今回セッション 今回form率 比較form率 今回CV率 比較CV率 示唆
mobile 157,267 1.64% +13.3% 1.45% 0.082% -32.0% 0.121% 主要母数。form率改善に対してCV率低下。ClarityはSP優先。
desktop 49,102 1.99% +12.7% 1.76% 0.110% -22.8% 0.143% PCも同様にCV率低下。フォーム完了効率の共通課題。

意欲シグナル数別

商品詳細・料金・レビューの接触数が増えるほどCVRが高まるかを見る。検討行動の深さと成果の関係を大きく把握する。

シグナル数 今回セッション 今回CVR 比較CVR 示唆
0 171,751 0.044% -46.4% 0.083% シグナルなしのCVRが低下。現行シグナルでは拾えていない検討行動も多い。
1 13,871 0.231% -9.6% 0.255% 単一シグナルは微減。
2 8,577 0.443% +15.3% 0.384% 改善 複数検討行動はCVRが高い。
3 13,979 0.279% -19.2% 0.345% 3シグナルは低下。シグナルの質やフォーム後の完了効率確認が必要。

意欲シグナル組み合わせ別

どの行動の組み合わせがCVRに効いているかを具体的に見る。施策では、高CVRの組み合わせへユーザーを誘導する導線を優先する。

組み合わせ 今回セッション 今回CV 今回CVR 比較CVR 示唆
商品詳細 + 料金 6,637 36 0.542% +62.5% 0.334% 最重要 今回CVRが最も高い。商品詳細から料金確認へ自然に進ませる導線を強化する。
商品詳細 8,177 24 0.294% +9.3% 0.269% 単独でも一定のCVR。詳細ページ内で料金・条件確認まで完結させる余地がある。
商品詳細 + 料金 + レビュー 13,979 39 0.279% -19.2% 0.345% 母数は大きいが低下。レビュー確認後に不安が残る、またはフォームへ戻る導線が弱い可能性。
料金 5,360 8 0.149% -48.3% 0.289% 料金単独では弱化。料金確認後にサーバー選択・申込理由へ戻す導線が必要。
商品詳細 + レビュー 1,668 2 0.120% -73.5% 0.452% レビュー接触だけではCVに戻せていない。レビュー後のCTA・料金確認導線をClarityで確認。
最もCVRが高い組み合わせは「商品詳細 + 料金」。サーバー詳細から料金確認へ進ませ、料金確認後にフォームへ戻す導線を強化するのが優先。レビューを含む組み合わせは母数が大きい一方で低下しているため、レビュー確認後の不安解消とCTA復帰をClarityで確認する。

6. フォームステップ・CV直前UX

フォーム開始後にCVへ完了できているかを確認する。フォーム到達数が増えているのにCVが伸びない場合、入力・確認・条件理解のどこかに摩擦がある可能性が高い。

指標 今回 比較 示唆
form_start セッション 42,288 +8.6% 38,943 フォーム開始規模は増えている。
form_submit セッション 39,442 +8.7% 36,273 フォーム送信系イベントも増加。
CV / form_start 0.44% -30.8% 0.63% 低下 フォーム開始後の完了効率が悪化。
CV / form_submit 0.47% -30.8% 0.68% 低下 送信系イベント後のCV効率も低下。
form_server → form_contract 27.03% 参考 22.50% 計測カバレッジが前期間と異なるため、前後比較ではなく参考値として扱う。
form_contract → form_confirm 46.25% 参考 44.44% ステップ内歩留まりは今後の改善検証に使用。今回の悪化/改善判断には使わない。

`form_server → form_contract` は、フォーム内でサーバー選択系イベントが発火したセッションのうち、申込情報入力系イベントまで進んだ割合。`form_contract → form_confirm` は、申込情報入力系イベントが発火したセッションのうち、確認画面系イベントまで進んだ割合。いずれもGA4カスタムイベントベースの補助指標。

form_server / form_contract / form_confirm は前期間で発火数が少なく、計測対象が今回期間で大きく増えている。そのため、緑の改善として評価せず、現時点では form_start / form_submit / CV のセッション単位比較を主指標にする。今回の見立ては「フォーム開始・送信までは増えているが、CV完了効率が落ちている」。ステップ系イベントは、次回以降の同条件比較でフォーム内のどこが落ちているかを見るための補助指標。

7. Clarityヒートマップ取得・掲載計画

GA4/BigQueryで見えた課題を、ページ内の視認・タップ・スクロール・録画で確認するための取得計画。現時点では未取得のため、後続で画像と所見を差し込む。

ステータス: Clarity画面操作は別セッション利用中のため後回し。以下の対象・形式で取得し、次版HTMLにスクリーンショットと所見を追加する。

優先取得ページ

定量分析で優先度が高いページからClarityを取得する。特に商品詳細とサーバー一覧は、フォーム前の不安解消とCTA復帰の確認対象。

優先度 ページ 確認したいこと
High AURA詳細 高いform到達率を維持している要因、CV率微減の摩擦、料金・条件・CTAへの反応。
High famfit2詳細 form率改善の要因と、CV/formが大きく落ちている理由。
High slim_server4詳細 重点3機種内でform率・CV率が低い理由。比較・料金・CTAの到達状況。
High サーバー一覧 重点サーバーへの到達率は高いが、比較後の申込理由が十分か。
Medium TOP TOPから重点サーバー・formへの接続は大崩れしていないが、主要導線のクリック分布を確認。

掲載フォーマット

各ページで同じ観点を並べることで、ページごとの課題差分を比較できるようにする。取得条件、行動サマリー、ヒートマップ所見、録画所見、改善仮説の順で整理する。

項目 掲載内容
取得条件 期間、デバイス、URL、流入条件、セグメント。
サマリー PV、タップ数、タップ/PV、主要タップ領域数。
Scroll 5%、10%、25%、50%、75%、100%到達率。FV・料金・FAQ・CTA到達を確認。
Tap / Area CTA、料金、比較、FAQ、モーダル、画像、詳細ボタンの反応。
Attention 見られているが押されない領域、読み飛ばされる領域。
Recordings 即離脱、深く閲覧して非CV、詳細/モーダル操作多め、フォーム到達後非CVの代表録画。

8. 改善提案

定量分析から見えた課題を、実装可能な改善案に落とし込む。優先度は、母数の大きさ、CVRへの影響、実装難易度、Clarityで確認すべき摩擦の有無で判断する。

優先度 改善案 根拠 検証KPI
High サーバー詳細ページで料金・契約条件・初期費用・配送条件をCTA近接で再整理する。 重点3機種はform到達が維持/改善しているが、CV/formが低下。 form到達後CV率、CV率、ClarityのCTA周辺タップ。
High サーバー詳細内の主要確認地点に「この内容で申し込む」CTAを設置する。 詳細確認後にフォームへ進むだけでなく、期待値が揃った状態で進ませる必要がある。 サーバー別form到達率、CV/form、CTAタップ率。
High フォーム前後で選択中サーバー・料金・キャンペーン適用条件を再確認できる表示にする。 form_start / form_submit は増加しているが、CV効率が低下。 CV/form_start、CV/form_submit、form_confirm→CV。

9. 次アクション

次に行うべき作業を、Clarity取得、所見反映、改善案確定、実装後検証の順に整理する。ここを進めることで、HTMLレポートを提案資料として完成させる。

  1. Clarityで AURA / famfit2 / slim_server4 / サーバー一覧 / TOP のモバイルヒートマップを取得する。
  2. 各ページについて、Scroll / Tap / Area / Attention / Recordings を同じ形式で所見化する。
  3. 本HTMLのClarity欄にスクリーンショットと所見を追加する。
  4. Clarityで確認した摩擦に合わせて、改善案の優先度を確定する。
  5. 実装後は直近2〜4週で サーバー別form到達率、CV/form、CV/form_start を検証する。